すきな樹(き) 2004.5.20〜

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ふじ

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フジ(マメ科フジ属) Wisteria floribunda

 藤。山野に自生するほか、公園等に棚仕立てでよく植えられている、蔓生の落葉樹。葉は奇数羽状複葉で冬期には落葉します。蔓は右巻きが多いですが、ヤマフジは左巻き。ほかの樹に巻き付き、その樹を被ってしまうこともあります。初夏から夏にかけて、白〜”藤色”の長い総状花序となり、1m程度まで伸びる品種もあります。秋に豆果となりますが、垂れ下がった固い莢の中には平たい”豆”が入っています。
 蔓は古くから、籠の材料や紐として使われており、非常に丈夫です。
 各地に大木が多数あり、推定樹齢が1000年と言われているものも。園芸品種も多く、鉢植えとしても楽しまれています。

おことわり
植物の種(しゅ)の名前はカタカナで書くことになってますが、
ページの題名は、ひらがなで書いています。


2004.5.20

 前にいたところの神社に、でっか〜いふじの樹(き)があります。それこそ、年が1000年と言われているふじで、地元の人たちが管理して大切にしている樹(き)です。花の時はお祭りをして、子どもたちがお茶を出していたり、すぐ横の公民館で絵はがきやフィルムを売っていたりします。このお祭りにあわせて、近くのお店や家では庭にチューリップやサクラソウ、パンジーなどの花がさくように、きれいにしています。お昼には、近所の人や施設の人たちなどが来て、樹(き)の下でお弁当を食べたりします。
  そして、花が終わったら、みんなで せん定ハサミやキャタツを持ちよって枝をきれいに整理していきます。

 このふじの花は、とても長〜くなる品種のようで、90cmくらいのもけっこうありますが、近所のばあちゃんの話では

「わしの若いころには、地面につくくらい長かったんやー。こうして、樹(き)の下を歩きよると、のれんみたいに肩おしして行きよった。なんや、樹(き)ぃも弱っとるんとちゃうか?」

ということでした。ほんとうに1m50cm近くも長くのびてたかどうか?ですが、今よりは長かったのだと思いま


 植物によって根毛(こんもう)のはえかたや、長さなどが
 ちがいます。また、根の一番先は、根毛(こんもう)があ
 りません。根の一番先は、根がのびていく「もと」に
 なるところだからです。 小学5年生の理科で習うと思
 います。

す。

 確かに樹(き)は弱っていて、くさってきているんじゃないかと思うところもあるし、花の数もへっている感じでした。それで、3年ほど前に樹木(じゅもく)医の資格(しかく)を持っている造園(ぞうえん)屋さんにみてもらったそうです。少しよくなりましたが、弱っていた主な原因は、観光客などがふえて人が樹(き)の下を足でふみしめたために土が固くなリ、根っこをのばすことができなくなったことだそうです。もちろん、年寄りの樹(き)だからということもありますが。

 ほとんどの樹(き)や草花がそうなのですが、水や養分や酸素を取り入れるのは、主に根毛(こんもう)というところなのです→。根っこのなかでも一番細いわた気この根がのばせないくらい固い土では、樹(き)にとって必要な水や養分や酸素が十分に取り入れられなくなり、樹(き)が弱ってきます。そんな、細い細い根っこ=根毛(こんもう)は、とてもいたみやすくて、とてもデリケートです。みんなで大切にしてくださいネ。

 


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