槲。雌雄同株の落葉高木(10〜15m)。縁が波状でかなり大形の葉(20cm前後〜30cm)をつけますが、冬期には完全に落葉せず、春にまで残ります。樹皮が黒いことから、ミズナラとの区別ができます。堅果(どんぐり)も大きく、1年型で2cmほどになり、総苞片が密生する殻斗につつまれています。
日本では、北海道から、本州、四国、九州まで分布し、朝鮮、満州、南千島、中国までの温帯に広く分布していますが、台湾のように暖かい所にも稀にあるそうです。
2004.8.9
先月、はるばると足をのばして九州の美術館に行ったら、カシワの樹(き)がたくさんありました。あったかい九州に、なぜこんなにもたくさんの樹(き)が???
Gooの樹木(じゅもく)図鑑(ずかん)で聞いてみると、かなり広い地域にカシワが生えてるみたいです。なんとなく、山の上のほう、すずしいところに生えている樹(き)のイメージがあって、びっくりしました。
さて、九州のカシワです。
美術館のまわりもそうですが、庭(?)にもたくさんカシワの樹(き)があります。けっこう大きな樹(き)が多くて、高さが6〜8mくらいでした。どの樹(き)も葉っぱが分厚くて、とてもこい緑色をしていました。ほとんどが、虫食いのない、きれいな葉っぱでした。
それで、これだけたくさん樹(き)があるのだから、どんぐりの赤ちゃんを見つけることができるかな〜?と思って、かたっぱしからのぞいていったのですが、ついに見つけることはできませんでした。樹(き)の上のほうならあったかもしれませんが‥‥。樹(き)の下も、うろうろさがしてみましたが、去年のどんぐりのかけらもありませんでした。ひょいっと見ると、どんぐりがあったりするのですが、”写真をとるぞ!”とがんばると、見つからないみたいです。
けっきょく、美術館の展示を見ているよりも、カシワの樹(き)を見ていた時間のほうが長くなった、遠出でした。う〜む。