すきな樹(き) 2002.9.17

クリ

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シバグリ

クリ(ブナ科クリ属)
     Castanea crenata

 栗。山地に生える雌雄同株の落葉高木(15〜20m)。樹皮は少し褐色を帯びた灰色で縦に裂け目があります。果樹(き)として栽培されるほか、庭木や彫刻材にも使用されます。品種は多数あり、国レベルの育種もされています。
  春に花が咲き、充実した枝の雄花の基部に雌花があります。その年の秋に長いトゲのある殻斗に包まれた堅果
が実ります。

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2004.6.20

 パソコンの中のファイルを整理していたら、クスサンという毛虫が出てきました。

 インターネットで見てみると、刺(さ)す虫に分類されているページもありますが、さわっていても刺(さ)されたことは、私はありません。固い毛があってチクッとしたのかも?

 さて、この写真の手はわたしの左手ですが、毛虫は10cm近くあります。この毛虫がクリの樹(き)などにたくさんつくと、葉っぱをムシャムシャ食べるので、あっというまに葉っぱがなくなります。ホントに葉っぱを食べる音も聞こえるんです。10日ほどもすれば、新しい葉っぱはのびてきますが、クリにはあまりよくありません。生産量は落ちます。こういうことが、何年かに1度あります。3年前がそうでした。

 葉っぱをいっぱい食べて太ったあとは、でっか〜いマユを作ってガになります。また、このガもでっかいので見たことがある人も多いかもしれないですね。


2002.10.24

 山によくはえている、シバグリの実です。今年は、けっこうたくさんなっていました。9月17日の畑にうえられている、大きなクリの写真とくらべてみてください。大きなクリは、わたしの指のはば、4本分くらいの大きさがありますが、シバグリは指1本分くらいしかありません。

 ほんとうに、ちっちゃなちっちゃなクリです。イガ(クリが入っている、トゲトゲのところ)も小さいです。まだ、ミズナラアベマキどんぐりのほうが大きいくらいです。ほとんど、食べられるところはないですよね。それでも、この小さなシバグリは山の小さな動物の、冬をこすための大切な食糧(しょくりょう)です。

 それと、山の中で昼ねをするときは、このイガが、よくころがっているそうです。「イガのトゲがささると、とてもいたいので、気をつけてください。」と、友だちが言ってました。(わたしはどうも、何も考えてないのに勝手にイガをよけて、ねっころがっている ようです。それとも、イガのほうが、わたしをよけてくれてる??‥‥ソンナバカナ〜!)


植えられているクリ
品種はたぶん「銀寄(ぎんよせ)」
長い葉っぱがたれ下がるのが、
この品種のとくちょうです。

  


2002.9.17

 いなかに行けば、どこにでもあるくり。うちのまわり(このあたりは、いなかというよりも山の中ですね。)でもあちこちに植えられています。早いのが、もう道のわきの直売所(ちょくばいしょ)で売られています。秋の味覚(みかく)のくり。丹波(たんば)篠山(ささやま)の丹波栗(たんばくり)など大きなものがよく売られています。


保存(ほぞん)中のクリ
白いつぶつぶはオガクズ

 それから、大きな駅前などでよく売られている天津(てんしん)甘栗(あまぐり)は、中国の天津(てんしん)でとれたもの、ではなくて、天津(てんしん)で売られている くりのことだという、お話を聞いたことがあります。

 うら山に入ると、シバグリの樹(き)がたくさんあります。小さいけど、甘いクリです。このあたりだと、スギの樹(き)が植えられている横っちょに、ところどころシバグリが残されています。これは、山のおじさんたちが切らずに残しておいてくれたものです。中には大人の人が両手でかかえられないような太い樹(き)もあります。だいたい毎年、たくさんの実を落としてくれます。

  


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