落羽松。ヌマスギとも。北米東南部からメキシコにかけてが原産地の落葉高木。葉は長枝では螺旋状、短枝では羽状に互生し、秋には黄色→褐色となり落葉します。春に花を咲かせ、秋に褐色の球果をつけますが、種子のできないものが多いようです。
その一番の特徴である呼吸根で、沼地や湿地にあるものは膝と呼ばれる気根が発達します。これが他の樹が育たないような環境下で生育できるカギとなっています。
黄緑色の葉が美しく、よく公園樹として植えられています。
2005.8.22
こんどのラクウショウはけっこう大きな樹(き)で、2年前の5月27日に九州で写真を写したものです。大人が腕を輪にしたくらいのミキの太さです。2ページめの若い樹(き)のミキと比べてみてください。ちょっと皮のひび割れかたが、ちがうし、こっちの樹(き)には地衣類(ちいるい)といって、コケみたいなのがついています。
球果(きゅうか)も少し大きいです。これも、2ページめの若い樹(き)のミキと比べてみるといいかも。それに、こっちの球果(きゅうか)のほうが、モヤッとボールみたいかな。
枝を見てみると、まばらに葉っぱがついている先に、ふさふさ葉っぱがついている短い枝が何本かついています。こんなふうに、ラクウショウは、ちがった葉っぱのつけかたをする枝が同じ樹(き)の中にあります。公園によく植えられている樹(き)なので、大きな樹(き)のあるところに行ったら、見てみてください。
樹(き)の下にはラクウショウの葉っぱがいっぱいで、ふかふかしていました。
2005.8.22
このお盆に、高知県にある森林総合研究所(しんりんそうごうけんきゅうしょ)四国支所(しこくししょ)に行ってきました。森林総合研究所(しんりんそうごうけんきゅうしょ)四国支所(しこくししょ)はめばえずかんでお世話になっている国の研究所です。その中には、標本(ひょうほん)展示室があって、見学させていただきました。
標本(ひょうほん)展示室には、大きな樹(き)の輪切りや、山の生き物、樹(き)の害虫などについて見ることができます。その中に、ラクウショウの球果(きゅうか)も展示してありました。
▲けっこう大きな球果(きゅうか) |
▲球果(きゅうか)を、ふたつに割ったもの。タネが入っているようすはありません。白いところは、ノリみたいなのがくっついてる。 |