photo by Moritetsu
スラッシュマツ(マツ科マツ属) Pinus elliottii Engelm.
英語名に「マツ」をつけてスラッシュマツ。カリビアマツとも。南カロライナ、フロリダ各州、キュ−バ島にわたって分布する雌雄同株の常緑高木で、30m前後の高さまで真直ぐに伸び、日本のマツよりも早い速度で成長します。球果は腋生叉は梢頂生で10cm前後のものが多く短柄があり、やや先端部分が細い円錐形で刺を持ちますが、種鱗はテ−ダマツほど突起していません。
葉は、日本の種では見られない三出葉で、15cm前後の長さがありますが、二出葉のこともあります。
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2003.6.4
スラッシュマツって知ってますか? テーダマツとよくにた、外国のマツです。日本には昭和30年代から40年代の始めに、樹(き)の成長が早いのでチップなどに使うため、あちこちで うえられたそうです。そのあとに、マツノザイセンチュウ(「マツクイ虫」)にかなり強いことが分かりましたが、今ではあまりうえられなくなったそうです。
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右の写真→は、杜(もり)の哲人(てつじん)〜もりで遊ぼう!〜の、もりてつさんからいただきました。 岡山市内にあるグリーンシャワー公園というところでゲットしたのだそうです。
葉っぱは、たいてい三出葉(さんしゅつよう)といって、日本のマツのなかまには ない形をしています。もし、近くにスラッシュマツがある人は、葉っぱをひろって見てみてください。中には二出葉(にしゅつよう)のものもあるかもしれません。
左の写真←は、スラッシュマツのまつぼっくりですが、たくさんトゲがついているのがよく分かると思います。かなりしっかりした感じのまつぼっくりですね。大きさは15cmくらいといいますから、けっこう大きいですね。テーダマツよりも大きいと思います。トゲがあってさわると痛いのだそうです。
今度は、ゆんがとった写真→です。
樹木(じゅもく)園のスラッシュマツかな?と思われるまつぼっくりです。近くに「スラッシュマツ」の看板が下がっている樹(き)があります。大きさは10cmをちょっとこえるくらい。テーダマツよりもトゲが小さめでちょっとまるっこい感じです。