テーダマツ(マツ科マツ属) Pinus taeda
学名に「マツ」をつけてテーダマツ。古い文献ではタエダマツとも。アメリカ東海岸地方に主に産する雌雄同株の常緑高木で、30m前後の高さまで成長します。(なかには50m超えるものも)球果は腋生叉は梢頂生で6cm前後のものが多く、やや先端部分が細い円錐形で刺を持ちます。果鱗は成熟すると開き、その後落下します。葉は、日本の種では見られない三出葉で、15cm前後の長さがありますが、ときには20cmを超えます。マツ属のなかでは、最も湿地を好む種類。
![]() photo by ぴーこさん |
2003.7.25
これが、本家本元のテーダマツ!
THE BRANDYWINE(ざ ぶらんでぃわいん)のぴーこさんに、アメリカ合衆国(がっしゅうこく)ノースカロライナ州のテーダマツの写真をいただきました。この写真は、2003年6月29日に写されたそうです→。
良く見ると、まだ去年のまつぼっくりもくっついています。黒っぽいのがそうです。この黒っぽいのには、もうテーダマツのタネは入っていませんが、緑色の今年大きくなっているまつぼっくりには、タネが入っています。正しく言うと、まだタネは、できていると中です。これから秋にむかって、立派なタネになっていきます。
それから、まつぼっくりのつきかたですが、同じところから、いくつか実がなっています。これは三つ子のまつぼっくりですが、近くには四つ子の松ぼっくりもあったのだそうです。
2003.3.5
テーダマツって知ってますか?
見たことや聞いたことのないかもしれませんね。このあたりでは、山のはしやなんかに何本かかたまってうえられている、外国のマツです。
左の写真←は、このテーダマツのタネ。黒いところが中身でハネついています。よく見かけるアカマツやクロマツも、だいたい同じようなハネをつけたタネです。
まつぼっくりは、大きなものは10cmをこえるのがあります。ここにある写真は、樹(き)の上のほうにある まつぼっくりを、カメラを望遠(ぼうえん)モードでとったので、あまりはっきりしませんが、トゲもついています。去年、クリスマスの前に小学校でリースを作るからということで、友だちにあげてしまったので、まつぼっくりはありません。まだ、樹(き)の下に落ちていると思うので、いいのがあったら写真を写してきますね。
葉っぱは、三出葉(さんしゅつよう)といって、日本のマツのなかまには
ない形をしています。もし、近くにテーダマツがある人は、葉っぱをひろって見てみてください。
右の写真→は、テーダマツのミキですが、直径25cmくらいあります。すぐにでもはがれ落ちそうな感じの樹(き)の皮です。下の方に枝はなくて、樹(き)の上のほうにたくさん枝が出ていて、たくさんまつぼっくりがついています。
日本には昭和30年代から40年代の始めに、樹(き)の成長が早いので、チップなどに使うため、うえられたそうです。そのあとに、マツノザイセンチュウ(「マツクイ虫」)に強いことが分かりましたが、風でおれやすいので、あまりうえられなくなったそうです。
THE
BRANDYWINE(ざ
ぶらんでぃわいん)にも不思議なテーダマツのお話があります。
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