すきな樹(き)2003.1.3

トチノキ

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トチノキ(トチノキ科トチノキ属)
    Aesculus turbinata

 トチ、栃の木。落葉高木で、大きいものは樹高が30mを超えるものもあります。山地に生え、特長のある掌状複葉で対生。たまに並木道として植えられているのは、セイヨウトチノキ(マロニエ)のようです。5月頃開花し、よく目立つ白い花を多数つけますが、その基部は紅色を帯びています。果実は栃餅の材料。


2003.1.3

 古くからトチモチの材料として知られているトチノキです。その実は小さくて丸くてクリのようですが、どんぐりのなかまではありません。アクが強くて生でなめると、口の中が血だらけになるので注意してください。ゆんは、口の中が血だらけになった人を見たことがあります。とてもイタイのだそうです。でも、クマはこの実が好きなようで、山おくに入ると食べ散らかしたあとなども見ることがあります。クマは血だらけにはならないのでしょうか???(トチノミ拾いはクマと出くわすとキケンなので、ひとりで行くなと言われています。)

 あと、この実はかわかせば、長い間くさらないで保存(ほぞん)できるそうです。ただ、アクをぬくのがとてもたいへんで、何日もかかります。山のおじさんたちは、りんごの灰がアクをぬくのにいいんだよ、と言っています。とても「てまひま」がかかります。ちょっと、しぶみのあるトチモチは、ゆんも好きな おかしです。

 左の写真は、トチノキの花がさいていくようすです。トチノキの花は、とても大きな房(ふさ)になって、たくさんさきます。花の房(ふさ)の大きさは20cmくらいはあって、よくハチがまわりをとんでいます。この花からはとてもいいハチミツも取ることができるそうです。遠くから見るとよく目立つのですが、近くまで来ると樹(き)が高いのでよく見えない花です。ですから、この写真はガケのようになったところでとりました。

 葉っぱは、5〜7枚くらいのものがひとつになって、手をじゃんけんのパーにした形をしていますが、指になっているところの葉っぱ(小葉(しょうよう)と言います。)でも20〜25cmくらい、ときには40cm近くの大きさになります。とても大きな葉っぱです。前に葉っぱを手でひっぱっている写真もとったと思うのですが、ちょっと見つかりません。見つかったらお知らせしますネ。

 


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