東京都(とうきょうと)の奥多摩町(おくたままち)に平岡(ひらおか)先生という、大きな樹(き)の絵を
たくさん描いている人がいます。その人の展覧会(てんらんかい)があって、お話が聞けるというので、たかはしさんといっしょに行ってきました。
奥多摩町(おくたままち)には左の写真のような変な岩がありました。「稲村岩(いなむらいわ)」というのだそうです。手前のスギの樹(き)と同じような形をしているのですが、岩山?です。この町は、うちと同じくらい山の中にあるのでシカが出てきたりしますが、大きな樹(き)がいっぱいあるのだそうです。平岡(ひらおか)先生はそんな樹(き)のことをとても大切に考えていて、大きな樹(き)の大切さをいろんな人に知ってもらいたいと思っているようでした。
いろんな人に知ってもらいたい、大切に樹(き)のことを考えてもらいたいと思った先生は、絵を描(か)きはじめたのだそうです。そして、去年(2000年)に2000まいの大きな樹(き)の絵を描(か)きあげられました。この樹(き)の絵は、画集(がしゅう)や絵はがきになって、小学校にもくばられたそうです。
大きな樹(き)はそれだけじゃない。大きな樹(き)が大きくなってきたことが
とてもだいじなことで、まわりの樹(き)や山やそれから人もかかわって、やっと大きな樹(き)があるんだということなのだそうです。
最近は、よく大きな樹(き)のことだけが取り上げられますが、その大きな樹(き)、1本が今のような巨木(きょぼく)になるまでにはいろいろなことがあったでしょう。そして今でも元気な巨木(きょぼく)でいるために、いろんなことが影響(えいきょう)していることでしょう。
先生もおっしゃっていましたが、巨樹(きょぼく)や巨木(きょじゅ)と よばれている樹(き)はとてもデリケートです。例えば、わかい樹(き)とはちがって、枝と葉っぱの
わり合いは、葉っぱが少ないです。樹(き)の栄養は葉っぱで作られているので、葉っぱの わり合いが少ないと、栄養を作る力が弱いということになります。それから、巨木(きょぼく)は長い、長い間生きてきた樹(き)ですから、雷に打たれたり洪水(こうずい)にあったり、雪の重みで枝(えだ)が曲げられたりすることもあるでしょう。虫が樹(き)をかじったり、病気になっていたこともあるかもしれません。そんなことがあると、どうしても樹(き)はいたみやすくなります。
それでも、すっくと立っている巨木(きょぼく)、大切にしたいですね。どんなふうにしたら大切にできるでしょうね。考えてみてください。そして、よかったら「どうしたらいいのか」あなたの考えを教えてくださいね。
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